Great Northern Steeplechase 1

 さて、平地競走を1レース挟んで、いよいよ本日のメインレース、Great Northern Steeplechase。距離6400メートル、障害数は合計25。朝からえっちらおっちら登ったあのEllerslie Hillを3回も昇り降りします。欧州の主要レースとも肩を並べる、おそらくアジア・オセアニア障害競走では最もタフな条件が設定されています。写真は最終障害として使用されるもの。係員の手作業で並べられていたオーストラリアBallarat競馬場とは異なり、こっちは車両により移動されています。

 ぼちぼち馬もAscot Standの前に出てきます。写真は一番人気のLacustre。8月のEllerslie競馬場で行われるPakuranga Hunt Cup (PJR)を勝った馬ですね。騎乗するのはニュージーランド障害競走のトップジョッキーの一人、Shaun Phelan。

 こちらが対抗角と思われていたMax。騎乗するのは先ほどのGrand National Hurdleを制したIsaac Lupton騎手。小さな馬ですが、後方からするすると動いてくる機動力を武器に、PJRの2勝を含むSteeplechase 5勝を上げています。今年もMcGregor Grand Steeplechase (PJR)を勝利し、調子もよさそうです。脚質的にどうにも展開次第のところもありますが、どうでしょうか。

 The Arabian DukeとGary Walsh騎手。コンスタントにSteeplechaseでは活躍を続けており、Pakuranga Hunt Cup (PJR)でLacustreの2着に入ったため人気に押されていました。

 The Arabian Dukeに次ぐ4番人気のCrash Bandicoot。どうしても幼少時代にやっていた同名のゲームを思い出します。アクション音痴なので全然クリアできなかった記憶が。

 実績だけであればWise Men Sayが最上位でしょう。これがそのWise Men SayとShaun Fannin騎手。2017年のGreat Northern Steeplechase (PJR)をはじめ、Steeplechaseでは6勝を上げており、2017年台はニュージーランド障害競走のトップにいた馬です。2018年のWellington Steeplechase (PJR)を最後に不甲斐ないレースを続けていますが、復活を期待します。

 ニュージーランドの女性障害騎手、Emily Farr。馬はMr Enthusiastic。元々は気性的に難しい馬でなかなかレース振りが安定しませんでしたが、Emily Farrとの手が合うようで、今年に入って一気に力をつけてきました。

 Aaron Kuru騎手も参戦します。馬はPerry Mason。今年の春のHawke's Bay Steeplechase (PJR)では、昨年のGreat Northern Steeplechase (PJR)の勝ち馬、Chocolate Fishを下してきました。前走のPakuranga Hunt Cup (PJR)はいまいちでしたし、その下した相手であるChocolate Fishが今年はさっぱり走らなかったので、だいぶ人気は落としていましたが、さて。

 この中で唯一の牝馬、Old CountessとBuddy Lammas騎手。Great Northern Steeplechaseはこれまで

の長い歴史のなかで、12頭の牝馬が勝利しています。最近のものは2016年のKick Backでしょうか。

 13歳の大ベテラン、Kokanee Gold。鞍上はMathew Cropp騎手。

 ぶっちぎりのシンガリ人気のKings Kite。Brandley Thomas-Rantall騎手とコンビを組みます。つぶらな瞳がかわいらしいですね。

 さて、返し馬もぼちぼち終わり、いよいよレースが始まります。


Great Northern Hurdle                       Great Northern Steeplechase 2