Crystal Cup


 Crystal Cupは欧州における主要なCross Country競走を指定競争とし、日本のサマー2000シリーズなどと同様に、指定されたレースの着順で調教師・オーナー・馬・騎手に対してポイントが付与され、その合計ポイントを競うものとなっています。

 開催国はフランスをはじめ、イギリス、チェコ、ベルギー、イタリアなど多岐に渡っています。チェコのVelká PardubickáもCrystal Cupの指定競争として行われます。参戦馬は基本的に開催国の馬が多いですが、ある程度これを契機にした馬の交流も存在します。

 

公式ホームページ:http://crystalcup.org/

公式twitter:@CrystalCupRaces

注:動画の元ネタ解説はこちら

Month Location Race Distance Prize (€)
February Pau (FR) Grand Cross De Pau Reverdy 6300m 70,000
March Cheltenham (UK) Glenfarclas Cross Country

6070m

(3m6f37y)

74,000
April Fontainebleau (FR) Grand Steeplechase Cross Country de Fontainebleau

6000m

40,000
May Lion-d'Angers (FR) Prix Anjou-Loire Challenge

7300m

112,000
June Wroclaw (POL) Crystal Cup

5500m

40,000
August / September Waregem (BEL) ING Grand Steeplechase des Flandres

4600m

100,000
September Craon (FR) Prix Super U Craon

6000m

75,000
September Merano (ITA) Premio Delle Nazioni

6000m

40,000
October Pardubice (CZE) Velká Pardubická  

6900m

178,000
November Compiègne (FR) Grand Steeplechase Cross Country De Compiegne

5400m

48,000
December Cheltenham (UK) Glenfarclas Cross Country

6070m

(3m6f37y)

48,000

注:レース映像を埋め込んでいないレースに関してはリンク先でレース映像が閲覧できます

*Grand Cross de Pau Reverdy 6300m(February)

 スペインとの国境に近いフランス南部に存在するPau競馬場はフランスの冬季(12月~2月)に開催され、Grand Cross de Pauは2月に行われます。季節柄なにかと重馬場になりやすい上、Cross Country Courseには多数のBanquetteが存在し、難易度の高いコースが設定されていますが、PauのCross Countryの経験豊富な馬たちによるハイレベルで激しい戦いが行われています。

*Glenfarclas Cross Country 3m6f37y(March / December

 イギリス国内において唯一Cross Country Courseが設置されているCheltennham競馬場にて、3月(Cheltennham Festival)と12月に行われます。3月は定量戦、12月はハンデ戦となります。近年は多数のフランスからの強力な参戦馬を集めるほか、Tiger Rollを代表格としてここからGrand National (G3)を目指す馬の参戦が目立ちます。

Grand Steeplechase Cross Country de Fontainebleau 6000m(April

 Auteuil開催も始まり、ぼちぼちフランス障害競馬シーズンも本格的に始まった時期にFontainebleau競馬場で行われます。この時期になると複数の競馬場で開催が行われるため、参戦馬は他の競馬場を含めて転戦してきたフランス調教馬が殆どを占めます。コースとしてはカーブは急であるものの比較的平易なものが設定されており、比較的Steeplechaseのスピード能力が問われる内容となっています。

*Anjou-Loire Challenge 7300m (May)

 距離は7300メートルと、世界最長距離を誇る競走です。障害としてはCross Country競走として比較的一般的なものですが、Lion-d'Angers競馬場の丘を昇り降りする上に飛越する障害は50と、非常にタフな条件が設定されています。

*Crystal Cup 5500m (June)

 近年新たにCrystal Cupのメンバー入りを果たした競走で、ポーランドのWroclaw競馬場で行われます。カテゴリーとしてはSteeplechaseに分類される競走ですが、飛越する障害の性質を考えればCross Country競走的な側面も持ちます。第3障害として設置されている"Skok trybunowy"(Grandstand Jump)と呼ばれる障害は高さ220cm、幅220cm、さらに障害の後ろに250cmの空壕がある巨大なもので、年にWielka WrocławskaとCrystal Cupの2回しか使用されません。

ING Grand Steeplechase des Flandres 4600m (August or September)

 年間を通じて計4レース、1日しか障害競走が行われないベルギー競馬ですが、ING Grand Steeplechase des Flandresをメインレースとして行われるWaregem競馬場の祭典"Waregem Koerse"は素晴らしい盛り上がりを見せます。特にその第9障害及び第18障害として飛越する"The Gaverbeek Brook"は幅500cmの巨大な水壕を持つ生垣障害となっています。

Prix Super U Craon 6000m (September)

 Grand Cross de Craonとも言います。途中でLion-d'Angers競馬場と比較すると小型の丘を昇り降りしたり、途中では長くダートコースを走るなど、特徴的なCross Country Courseが設定されています。全体としては広々としたコースですが、途中のPassage De Routeは幅が狭く、大きく減速して飛越する必要があります。

Premio Delle Nazioni 6000m (September)

 イタリアMerano競馬場のCross Country Courseをフルに使った競走です。3連続障害であるDoppia Gabbia Di Siepi(2019年はこの障害で全馬競争中止、再騎乗で完走)、高さ110cmと150cmの生垣を並べたOxer Grandeなど、特徴的な障害を使用する非常に難易度の高い競走となっています。

Velká Pardubická  6900m (October)

 言うまでもなくチェコ障害競走における最高峰の競走。普段は長閑なPardubice競馬場もこの日は満員御礼で、素晴らしい熱気に包まれます。特徴的なのは第4障害として設置されている"Velký Taxisův příkop"で、高さ150cm、幅180cmの生垣障害の後ろに、深さ100cm、幅400cmもの空壕を設置したもの。世界的に見ても最難関障害の1つに数えられます。チェコ調教馬のみならず、フランス、スロバキア、アイルランド、イギリスなどからも参戦馬を集める国際的な障害競走となっています。詳細はこちら。旅行記はこちら

Grand Steeplechase Cross Country De Compiegne  5400m (Nobember)

 11月にCompiegne競馬場で行われる競走です。PauやCraon、Fontainebleauなどと異なり、Passage De Routeは下って登るような障害となっていますね。全体として障害としてはCross Country競走としては一般的なものとなっています。


*La Touche Cup 4m2f(April or May)(参考)

 Punchestown Festivalで行われるCross Country競走。数多くのBankを越えることが特徴です。現時点ではCrystal Cupの指定競争から外れています。映像は2012年のものなので、若干現在とは障害が異なっています。ところで上の映像で勝った馬(Uncle Junior)は一体どこから飛んできたんですかね。