Pardubice city ~ Racecourse 1

 さて、Pardubiceの街についたのでぶらぶらと散歩でもしてみましょう。写真は"Pernštýnské Náměstí"。要するに広場です。中央には細長い時計台(Zelená brána:Green Gate)が見えますね。ここはPardubice中央駅から道なりに東に進んだところにある、旧市街(Staré Město)の中心部です。石畳の路地に、まるでおとぎ話のような、カラフルで可愛らしい建物が立ち並びます。どこを向いてもフォトジェニック。ラビットハウスとかFleur du lapinとか紛れ込んでいてもおかしくないんじゃ、みたいな雰囲気ですが、あれは東フランスがモデルだったような。写真は朝なのでさすがにお店もまだ開いていないのですが、週末には至るところでビールを飲んでいる人たちが目につきます。

 この時計台、週末は登ることが出来ます(時期によって空いている曜日が違うらしいので公式ホームページで確認してください)。入場料は50コルナ。例によって安い。中には昔の暮らしぶりを再現したレプリカがあって、かつての光景に思いを馳せることが出来ます... たぶん。なにせ急な階段をひたすら登って行くので、普段デスクワークしかしていないホワイトカラーは途中から息が切れて脚色が怪しくなってくるのです。レプリカに思いを馳せるのは帰り道で。たぶんわたしはレーシングポストとかにこんなこと書かれるんじゃないかというレース振り。"Started struggling from early stage, soon weakened."

 ようやく登り切って外に出ます。いい景色! ちょうど正面に見えるのが先ほどの"Pernštýnské Náměstí"ですね。さっきの写真とは異なり、なにやら屋台が出て賑わっている様子が見えますが、この話は後程。

 "Pernštýnské Náměstí"の反対側。正面の道をずっと行くとPardubice中央駅に辿り着きます。道沿いにはたくさんのお店が立ち並んでいて、いわゆる街のメインストリートですね。この道沿いにはショッピングモールもあり、なかなか歩き回るには楽しい場所です。ワインショップもあったりして、お土産にチェコワインを2本ほど買い込みました。チェコワインは日本で買うと滅多に売っていない上に高いのですが、ここで買うと750mlの瓶で高くても500コルナ(約2400円)くらい。おまけにラムの小瓶をサービスしてくれたりします。ちなみに本屋にはNARUTOしかなかったので、品ぞろえはもう少し頑張った方がいいかもしれません。アメリカには"Miss Kobayashi's Dragon Maid"があって、日本のコンテンツが進出している様子が伺えました。それにあれアメリカ人好きそうですよね。

 こちらが"Zámek Pardubice"(パルドゥビチェ城)のある方向。奥にある白い建物がそれです。街の観光名所らしいですし、徒歩圏内なので、あとで行ってみることにしましょう。

 "Zámek Pardubice"(パルドゥビチェ城)とは反対側。左に見えるひときわ目立つ建物は、"Východočeské divadlo"なるもので、劇場だとのことです。それにしても、どこを見ても歴史を感じさせる建物が立ち並んでおり、見ていて楽しくなる街並みです。

 そのほか、Pardubiceの街並み色々。概ね旧市街の"Pernštýnské Náměstí"の近くで撮った写真です。少しでもこの素敵感が伝わればいいのですが。それにしても、街のあちこちに素敵な路地が走っていて、油断していると街並みに誘われてふらふらと脇道に入っていきたくなるような街です。右下の写真はPardubiceの中心部から20分ほど歩いたところにある、"U Vojtěchů"というレストラン。お勧め頂いたのでてくてく歩いてお昼ご飯を食べに行きました。道中は住宅街だったので写真は撮っていないのですが、自然が豊かでありながらも良く整備されていて、とても住み心地がよさそうな印象を受けました。

 店員のおばさんがチェコ語しか喋らない上に、手渡されたチェコ語のメニューに肝を冷やしつつ、頼んだのがこちら。"Guláš Prazdroj, houskové knedlíky"なるもの。"Guláš”とは牛肉を使ったシチュー料理で、日本におけるハヤシライスのもとになったものらしく。要するに"Guláš Prazdroj"とは、ピルスナー・ウルケル(Plzeňský Prazdroj)をいれて牛肉をトマト風味で煮込んだものだと思います。違っていたらごめんなさい。で、"houskové knedlíky"とはチェコの伝統的なゆでパンらしく、もちもちとした食感が特徴の白パンです。チェコではなにかと付け合わせ的に使われるらしく。これを"Guláš Prazdroj"にしっかりと染み込ませて食べるのが美味しいのです。なお、知ったように書いていますが、もちろん中の人、英語のメニューくらいあるやろと思っていたのでこんな細かい情報を事前に仕入れておらず、Googleレンズでメニュー表をその場で英訳し、乏しい英語力で解読を試みるもまぁ要するに食べ物だろうと思って適当に注文し、運ばれてきた料理をこれは牛肉の煮込みらしいけれど一体なんだろうと首をかしげながら食べていたわけですが。
 お値段はこれに500mlのピルスナーをつけて、概ね150コルナ。日本円にして700円くらい。地元の人たちらしきおっさんたちが代わる代わる来てはお昼ご飯を食べており、なかなかリーズナブルで居心地のいいお店でした。会計に来た店員さんは無事英語を喋った模様。概ね英語は通じますが、人によって英語の技能にはだいぶ差があるみたいです。とりあえず次はもう少しお腹を空かせて来よう。

 なお、ピルスナーは500mlで37コルナ(174円くらい)でしたが、同じ量を空港で飲もうとすると99コルナ(467円)も掛かりやがります。空港価格ですら日本と比べると破格ですが、空港で価格を見て喜んでピルスナーを飲んではいけません。街中に行けばもっと安く飲むことが出来ます。