Pardubice Autumn Festival

 さて、先ほど時計塔の上から"Pernštýnské Náměstí"を眺めた時、なにやら屋台が出ていました。実はVelká Pardubickáの行われる週末、Pardubiceの街では"Pernštýnské Náměstí"を中心にお祭りをやっています。"Podzimní městské slavnosti"というお祭りで、木曜日から土曜日まで。日曜日はレースを見ようぜ! とのことです。2019年のプログラムはこちらをご覧ください。

 このお祭り、なかなか風情があってよいのです。今やVelká Pardubickáは世界的に有名なレースとなっており、おそらくチェコ各地のみならず、ヨーロッパ各国から来たのだろうなという観光客がいたのですが、Velká Pardubickáは本来街のお祭り。従って、Velká Pardubickáに行く際は、日曜日にPardubice入りしてレースだけを見るのではなく、その前の日からPardubiceの街に滞在することを強くお勧めします。お祭りは飲食物やお土産の屋台が出ていたり、コンサートをやっていたり、自転車のレースをやっていたりと、なかなかローカル色豊かに、それでもなかなか賑わっています。写真は"Čiperkové"なるグループのコンサート。着ぐるみを来た小学生くらいの子供たちがステージの上で歌っています。幼児を連れた親子連れが周囲に集まっており、まぁ曲のラインナップからしてもそういうグループなのでしょう。望遠レンズを持った独身アラサーが紛れ込む場所ではありません。それに日本には市原仁奈がいますしね。みぎてでわんちゃん。

 金曜日の晩御飯。Lángosなる揚げパンとPardubický Porterです。"Pardubický Pivovar"とは地元の醸造所で、Pardubice競馬場のあの障害にちなんで"Taxis"なるビールも出しています。お祭りには醸造所も張り切って大きな屋台を出していました。"Taxis"は軽い飲み口ながらもじんわりと味があって、一杯目に飲むにはなかなか良いですね。二杯目には黒ビールをチョイス。街を眺めながらぼんやりと飲むには良い品です。Lángosとはハンガリーの揚げパンで、揚げパンにケチャップだとかニンニクソースだとかをべっとり塗りたくって、ついでにチーズを大量にかけたもの。周りの人たちが旨そうに食べていたのですが、いかんせんデカい。おそらくピザのMサイズくらいは普通にあります。ビールにはとても合うのですが、とにかくカロリーが心配になる代物です。この二つで合計100コルナ。約465円。ちなみにTaxisは500mlで30コルナ。約140円。値段を間違えたんじゃないかとメニューを何度見かしますが合っています。

 金曜日の夜は比較的のんびりしています。家族連れも多く、お子様がお菓子の屋台に群がっています。ただでさえフォトジェニックな街が、夕暮れと屋台のライトに照らされて映える映える。こんな光景を見ながら飲むビールは最高の一言。

 土曜日の夜ごはん。お祭りの屋台で食べることも考えましたが、そこそこ混んでいたので広場に面したところにある"Bohémská hospoda"というレストランに。下の写真はTlačenkaなる謎料理。「とらちぇんか」みたいな発音です。ブタの様々な部位を煮凝りしたものらしく、要するにゼラチンで固まったブタ由来のなにかしらの物体です。これに生の玉ねぎがどっさり掛かって、思いっきり酢が効かせてあって、実に強烈に癖のある味わいとなっています。苦手な人は苦手でしょう。わたしもこれ単体だとダメです。ところがこれ、たまたま頼んだ黒ビールと合わせるととても美味しいのです。黒ビールはRychtářだと思うんですが、ホームページを見ても黒ビールは載っていないんですよねぇ。Tlačenkaなる謎料理と、和牛のステーキ、付け合せのポテトとビール一杯で合計426コルナ。約2000円。なお和牛のステーキは普通に美味しいですし、ポテトは山のように出てきます。ついでにパンも出てきたような。ほんとなんなのこの国。

 で、外はもうこんな感じ。人生だね。

 主にお子様が提灯のようなものを手にしており、これを持って街を歩くとのこと。どこで入手できるのかは謎でしたが、幻想的な光景を作りだしています。


Pardubice Racecourse 6                                  Pardubice Racecourse 7