Horse Racing at Ballarat 1


 そんなわけで気を取り直して第2レースです。この日は全6レースが予定されており、全てが障害競走。うち前半の4レースはHurdle、後半の2レースがSteeplechaseです。レース数こそ多くはないのですが、オセアニアでも全てが障害競走である開催は少ないのではないでしょうか。第1レースのGotta Take Care Hurdleは既に終了したので、次は第2レースのMaiden Hurdle(要するに未勝利Hurdle戦)となります。

 

 写真はHurdle障害。馬が蹴飛ばせば倒れる程度で、比較的難易度は低め。このように芝コースに置き障害を設置して使用するのですが、一方のSteeplechaseはどこかというと。

 こんな風に思いっきりコース脇に準備されています。

 

 オーストラリア競馬界における動物愛護運動の影響は悲しいことに非常に大きく、かつては生垣障害を使用していたそうですが、現在では動物愛護運動の影響で写真のような障害の使用へと変化しているそうです。オーストラリア国内では唯一Casterton競馬場で生垣障害を使用しているとか。そんなことを競馬場にいた観客のおじさんが話してくれました。かくいう今日も動物愛護運動団体が第1レース前には場外で奇声を上げていました。イギリスAintree競馬場でもGrand Nationalの日にはたくさんの動物愛護団体が入り口のところで奇声を上げているので、まぁ似たような光景ですね。ただしメインレースの前にはとっとと帰っていたので、何がしたかったのかは謎。せめて地元にカネ落として行けや。

 

 さて、例によって淡々とレースが始まります。特にファンファーレのようなものもなく、実況が喋りはじめ、ゲート入りが始まり、さてスタートといったところ。ですので特に競馬場にファンファーレは響きません。当然ウイニングライブもありません。そんなこんなで第2レースはSportsbet - Grubs On Tour Maiden Hurdle。障害の近くまで寄ろうと思えば寄れそうだったのですが、障害近くに待機している係員に邪魔になっては悪いので、若干の遠目から写真を撮ることにします。

 勝ったFlying AgentとLee Horner騎手。馬場はHeavy10とかなり重くなっているようで、勝った馬は不良馬場を突き進むようなパワフルな走りが印象的でした。比較的メンバーも揃っていたようですし、来年が楽しみですね。個人的に期待していたMy Four Oh Nineは2着。こっちはSteeplechaseの方がいいかもしれません。

 

 続いて第3レース。これも未勝利戦。Hygain Winners Choice Maiden Hurdle。第2レースと異なり、こっちはいまいち知っている馬がいません。Patch Adamsってどこかで見たっけとか、カラジの風車鞭で有名なBrett Scottおじさんの管理馬がいるなぁとか思いながら、ぼんやりと待機。

 一頭(Patch Adams)が大逃げをかましたらしく、一頭だけ馬群から離れて元気よく走っていきます。

 と思いきや、最終コーナーの辺りから抜け出してきたWicked Trilogyがぐんぐんと後続との差を開いて行き、わたしがぼんやりと突っ立っているところにはWicked Trilogyが一頭だけやってくるというレース。最終障害を越えてから騎手が後ろを振り返る余裕さえありました。あのカラジで有名なBrett Scottの管理馬で、Shaun Phelanというニュージーランドの騎手が騎乗していました。なかなかに派手なパフォーマンスで、場内からもどよめきが上がるくらいのインパクト。どこかのブログではぶっちゃけ微妙じゃね? みたいなことも書いていましたが、来年はそんな余計な評価を吹き飛ばすようなパフォーマンスを期待したいです。

 涼しい顔をして駆け抜けていくShaun Phelan騎手とWicked Trilogy。


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