From Tokyo to Ballarat


 例によって移動編です。東京からメルボルンまで空路で移動、メルボルンのSouthern Cross StationからBallarat Stationまで電車で移動という流れになります。

 そう書くとなんてことはないのですが、実は当初予約していたのはキャセイパシフィック航空の香港国際空港でトランジットを行う便。だって安いんですもの。とはいえ、いかんせんデモの影響で欠航が相次いでいたということ、及び元々移動に充てる予定であった日は遠方に出向している職場の先輩が急遽東京に来るということもあり、泣く泣くカンタス航空の直行便に切り替えることに。航空券のアップグレードで追加出費約2万円、キャンセル料47,560円。つらい。これはつらい。

 しかも香港のデモで半ば訪問を諦めていたところ、飲み会で散々煽られて航空券の変更をしたのですが、所詮は深夜の酔っ払いがやること、変更時に復路便を1日間違えて予約したせいで、日程的にメルボルンから帰れなくなる(しかも競馬も見られなくなる)という大失態。東京では予約の変更が効かないということで、仕方なくメルボルンから旅行代理店に電話して航空券を1日変更してもらうことに。事前にIP電話を用意しておいてよかったですが、ああキャンセル料4万円が飛んでいく。雀の涙のような薄給で馬車馬のように働く独身アラサーニートには厳しい出費です。ちなみに飲み会(異性と二人)とか書くとキラキラリア充生活のように見えますが、相手とはLINEすら交換していません。間違いなく二度目はないでしょう。わたしの貴重なアフターファイブを返せ。

 

 オーストラリアの入国は現在事前にETAが必要なのですが(当日まで忘れていて焦った)、入国審査がパスポートと顔認証システムを利用した無人のゲート(e-Passport)のみで、よくある入国審査官に尋問を受けるようなアレがなくなっているのですね。おかげでストレスフリーで颯爽と一瞬で入国できました。わたしのような英語のできないコミュ障にはありがたいシステムです。

 代理店にごめんなさいして航空券の変更をお願いして、さてメルボルン空港からSkybusに乗車。概ね20分くらいでSouthern Cross Stationに到着します。2階建てのバスってちょっと楽しくなりますよね。スーツケースを1階の荷物置き場に置いて、2階の座席に座ります。盗まれないかちょっと心配。ちょうど2階の階段の入り口のところに"Mind Your Head"とか書かれていますが、まぁ日本人なら普通ぶつけないよなぁという高さ。オーストラリアに来たなぁという気分になれます。

 そんなわけでSouthern Cross Station。目的の電車が出発するホームを電光掲示板で確認しなければいけないイギリス式です。駅にはスーパーも併設されており、ちょいちょい売店もあるのでご飯を調達できますね。日本でいうSuicaのようなMyki Moneyを購入して(運賃的には明らかにオーバーキルな50ドル札が吸い込まれたまま出てこなかった件。わたしの50ドル札を返せ)、ここからBallarat Stationまでは約1時間半くらいの旅路となります。列車にはトイレもありますが、カギがかかっていなかったので入ろうとしたら、尻を丸出しにしたおっさんがジョボジョボとおしっこしている途中。悲しみに暮れて席に戻り駅まで我慢。我慢...。

 

 さて、Ballarat Stationから競馬場まではGrand National Steeplechaseのような主要開催に限ってシャトルバスが出ており、事前に予約をしていたのですが(10ドル)、駅に着いても一向にシャトルバスらしき存在は見当たりません。というか競馬場に行きそうなおっさんすら見当たりません。公共交通機関を使うとBallarat競馬場までは約1時間半。レースの発走時間が迫っていたこともあり、仕方ないのでタクシーを捕まえてBallarat競馬場に向かいます。...と思ったら、競馬場とは真逆の方向に走りだし、なぜか"Bray Raceway"なる場所に連れていかれるという謎チョイス。調べたらトロット競走やグレイハウンド競走を開催している場所らしいです。その日は開催がないらしく閑散としていましたが。タクシーの運転手の爺さんは訛りの強い英語でここも"Ballarat Turf Club"だと言い張ります。"Ballarat Turf Club"と言ったらGoogleマップでは目的の場所だけが引っかかるんだからこんな日本人がわかるわけないですし、そもそも最初に"Ballarat Turf Club"の場所をGoogleマップで見せたし、ついでに競馬の開催日程を考えれば常識的にSteeplechaseの方では... と思うのをぐっと堪えてBallarat競馬場に連れて行って貰いました。これで40ドル。文句を言って値切ればよかったかもしれません。